第281話エイドリアンが率いる

レッサはサラの落ち着き払った、決して動じない態度にペースを乱されていた。それが腹立たしかった。

ロスウェル家はもう何年も苦境に立たされているというのに――なぜサラはいつも、何事にも動じないかのように平然としているのだろうか? 彼女が取り乱す姿を見た者など、果たしているのだろうか?

レッサは無意識に部屋の中で夫の姿を探した。少し離れたところで、ジュリアンがワイングラスを手に、完全に心を奪われた様子でサラのほうを見つめていた。

その瞳には隠しきれない称賛と魅惑の色が浮かんでおり、何が起ころうと、何年経とうと、サラが彼を惹きつけてやまないことを物語っていた。

それを見てレッサは煮えくり返るよ...

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